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此処はTW2シルバーレインのキャラクター「守衛・刹那(b34281)」についてのブログです。 シルバーレインと関係の無い方々のコメントやリンク等は許可致しません。ご了承下さい。
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某県某市、能力者組織「アタラクシア」本部。

「…今日も何も無いな」
正門前で兵士が呟く。新兵である彼は今、門の前で見張りをしている。しかしながらこの組織に挑む者などそうはいない。なぜなら、この組織の頭はそれほどまでに有名だったからだ。
そして、この日、彼はそんな組織に乗り込んでくる人間がいるということを初めて知るのだった。

一つの影が正門に近づいていた。その影は見張りの兵士の肩をとんとん、と叩く。
「!?」
ぎょっとした兵士が振り向いたとき、彼の後頭部を強い衝撃が襲い、視界が暗転した。

「……殺しても良いし、他にも入る道はあったんだろうけどな」
峰打ちで意識を失った新兵を縛って近くの茂みに放り込むと、刀を鞘におさめること無くセツナはぼそっと呟いて正門から堂々と入っていくのだった。

セツナの姿を認めた兵士達は、最初、見間違いだと思った。しかし、迂闊にセツナの肩を掴んだ一人が拳を受けて倒れる姿を見てそれを真実だと悟ったのだった。
「な、なんだお前は!」
「あ、あれは………おい、あいつは!!」
「あぁ、間違いねぇ!総員、第一級戦闘配備!奴が……裏切り者のセツナが戻って来たぞ!!!」

「…煩いな」
ぞろぞろとエントランスホールに集まってくる白いハーフコートを纏った兵士達を一瞥すると、セツナは刀を握り締めた。
「……流石に、手加減できる数じゃねぇな……ここからは殺し合いだ。死にたい奴は……前に出ろっ!!」

「…セツナが戻ってきた?」
会議室に飛び込んできた一人の兵士の報告で部屋の雰囲気が変わる。
「やはりな……」
「…心当たりが?」
仮面を着けたゼロの台詞にキリアが反応する。
「ふっ……マリアが此処にいる限り、必ず奴は此処へ来る」
そして、隣に座るマリアを見る。
「マリア、お前にとって、セツナとは何かね?」
マリアは、虚ろな目で即答した。
「私を穢した者。私の敵。私が殺したい者」
「そう、それで良い」
満足げなゼロにシオンが顔を俯かせる。
「あの、ゼロ。マリアを穢したのは、あの老人なのでしょう?…どうして、その記憶をセツナにすり替えたのです?」
「何、簡単なことだ。彼を絶望させるためだ」
ゼロは楽しそうに笑った。
「さて、君達にも働いてもらおう。……セツナを瀕死にしてから私の所へ連れて来たまえ」
「…分かりました」
キリア、シオン、ソウマ、フレイアが出て行った会議室で、ゼロは仮面を外す。
「………セツナ、俺はお前を……」

殺したい。


エントランスホールに向かう途中でフレイアがソウマに問う。
「…ソウマ、貴方はセツナをどう思っている?」
「…何だよ、急に。…仲間だったけど……今は敵なんだろ。倒すしかない」
「……うん」
彼女は、違和感を感じていた。
(セツナは、私たちを裏切った……筈。私たちを見捨てて一人だけ逃げ出した。…だけど、それは本当?)
「……躊躇っているのか?」
「……いいえ。大丈夫」
「なら、良いけどさ。……なぁ、フレイア」
「?」
フレイアが少し顔を上げる。
「俺、フレイアが好きだ」
きっぱりと告げられた言葉の意味が分からなくて、フレイアは硬直する。
「…何で、こんな時に……?」
「今だからさ。前から言おうとは思ってたけど……」
フレイアの脳裏によぎったのは黒髪に紅い瞳の彼。敵の筈……だけど……。
「ごめん…なさい」
「…そうか……」
ソウマは前を見たまま呟いた。
「……好きな奴とか、いるのか? …キリア?ゼロとか?」
フレイアは首を横に振った。
「じゃあ…………まさか………」
ソウマが思い当ったであろう答えに、フレイアは否定しなかった。いや、彼女は否定できなかった。次々と脳裏を駆ける記憶。
初めて会った時の彼。寝起きが悪くていつも起こさなければずっと寝ていた彼。自分を助けてくれた彼。あの日……心細さに震えていた私と一緒に眠ってくれた彼。
「あぁ、そっか………」
フレイアは、心にかかっていた霧が晴れていくのを感じた。

―私は、セツナが好き―

「…フレイア、お前は分かってない!あいつは裏切り者なんだ!殺さなきゃ駄目なんだよ!」
ソウマが叫ぶ。その眼は正気を失っているように見える。
「違う、違うわ、ソウマ。セツナは……」
最後まで聞かずにソウマは背を向けた。
「フレイア、あいつは俺が殺す。……そうすれば、お前も……」
駆けだすソウマをフレイアは追えなかった。彼を追うべき……だけどその前に、やることがある。
「ゼロは、私たちの記憶を……」
捏造したということなのだろうか? フレイアはそれを問うべく会議室へと再び足を向けたのだった。















後書き
長い間を置きましたが、こんにちは。
今回でフレイアが真の記憶を取り戻しました。ゼロの術の劣化とセツナへの想いが要因でしょうね。代価としてソウマが発狂しましたが。
マリアを含め、ナンバーズ陣には記憶捏造の術が掛けられていました。マリアは実際、完全に穢されたわけではありませんが、捏造で「セツナに穢された」という記憶を持たされています。
他のメンバーはセツナに見捨てられた、と思い込んでいたわけですが。
それではまた。
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