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此処はTW2シルバーレインのキャラクター「守衛・刹那(b34281)」についてのブログです。 シルバーレインと関係の無い方々のコメントやリンク等は許可致しません。ご了承下さい。
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「……俺は、”個”ではない、か……」

「俺が、レプリカか……」
ふっ、と息を吐いて目を閉じる。



「どうしたんだよ。お前が悩んでるなんて、らしくないじゃないか」
俺と背中合わせに立つ、俺によく似たそいつは言う。
「何事も行動しなきゃ始まらない。そうだろ?」
「あぁ……だが、俺の存在意義は……俺が存在する意味は、何処に在ると思う? 俺は、奴の代替品として生み出された。そんな俺は……何の為に生きるんだ……?」
俺によく似て、全く似ていないそいつは笑った。
「お前がレプリカで存在意義が無いなんて言ったらさ、僕はどうなんだよ? 僕はお前の器ってことは、それ以下じゃないか」
「………」
確かにそうだ。ひょっとすると、こいつは俺よりも苦悩しているのかもしれない……そんな考えはあっさりと否定された。
「…だけど、僕はそんなことは関係ないと思うんだ。レプリカとか、器とか……そんなのは、さ」
「何?」
「僕はさ、思うんだ。存在とか、自分が誰なのかとか。それは自分が決めることなんじゃないかな」
そこで、俺は初めてあいつの顔を正面から見た。澄んでいて、綺麗な目をしていた。
「僕は僕。君は君だ。どっちが本物とか、偽物とかじゃない。どっちも本物なんだ。それはゼロにしてもセツナにしても同じだよ。……あいつには、護りたいものは無く、君にはあるんだ。そうだろ?」
「……あぁ」
「だったら、大丈夫。君は……此処にいる」
その一言は、真っ直ぐで、綺麗事にも聞こえるのに……俺が大嫌いな部類に入る筈なのに、俺は……

そのたった一言に救われた。

「お前、本当に馬鹿だよな」
「なっ、何だよ、励ましてやったっていうのにさ!」
ぷい、と顔を背けるそいつは、俺なんかよりもずっと大人びて見えて、いつの間にか、心で負けていたことに気づかされる。

あぁ、本当に。
お前が俺で良かったよ。 

刹那。


「もう、行くのか?セツナ」
「あぁ。俺の手で、取り戻す。全部、な」
「そっか」
徐々に薄れていくそいつは、最後に笑った。

頑張れ。

そいつは最後に、そう言った気がした。


さて、行こう。
俺を取り戻す為に。マリアを取り戻す為に。
刹那に応える為に。













後書き
今回のSSはですね。BGMに「夢であるように  ピアノアレンジver」を聞きながらゆっくり読んでもらうと良いかもしれません。

今回は少し満足のいく作品に仕上がったと思います。セツナは普段強くて精神的に脆い刹那を支えてるんですけど、稀に逆になることもある、ということを読み取ってもらえれば幸いです。

それでは。ノシ
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