忍者ブログ
此処はTW2シルバーレインのキャラクター「守衛・刹那(b34281)」についてのブログです。 シルバーレインと関係の無い方々のコメントやリンク等は許可致しません。ご了承下さい。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

エントランスホール。そこでは無数の白とたった一つの黒が戦っていた。

「裏切り者!死ねぇ!」
兵士が振るった戦斧をかわして、セツナは刀の切っ先を兵士の喉に突き刺す。鮮血を撒き散らして倒れる兵士を最後まで見ないまま、背後で長剣を振り下ろす直前だった兵士の腕を斬り落とす。
「はっ、はぁ……はぁ……くそっ、数だけごちゃごちゃと!」
数人をまとめて吹き飛ばすと銃を向ける兵士に水刃手裏剣を放つ。それらは兵士の喉を、心臓を、頭を、的確に撃ち抜く。
「ダメだ!強すぎる!」
「怯えるな!相手はたった一人だ!」
「数で圧し切れ!」
兵士は斬りかかってくる。それらを斬り伏せながら、セツナの意識の一部は、少し前の会話を思い出していた。


「……命なんて安いものだ。儚くて、すぐに消える」
「そうかもしれない。けど、死んで良い人なんていないんだよ?」
「一般的に言えば、どんな人にも……死ねば悲しむ人がいるんだ」
「………」
「家族、友達、恋人……皆、誰か一人さえ欠けたらダメなんだ」
「…だけど、人は殺し合う」
「……うん。……どうして、悲しむ人がいるのに、人は戦い続けるのかな………」
「……ゴーストだけを相手にすれば良いワケじゃない、か」
「…………」
「…だけど、殺さなきゃ殺される。だから、俺は敵を殺す。ゴーストだろうと……人だろうと」
「……うん」


―皆の考えや、願いが……同じだったら、良いのにね……。―


やがて、静かになった。最後の一人を斬り伏せたのだ。いや、逃げた兵士も多いだろう。辺りは、まさに血の海だ。
……俺は今、人を殺すことを……躊躇っていないのだろうか……?

一瞬の迷いが、彼を死へ近づける。


「はああぁぁぁぁぁ!!」
「!?」
突如彼の上から現れ、長剣を振り下ろす影。反応が遅れた彼の左肩を剣が深く切り裂く。
「うぐっ……お前……ソウマか……」
「あぁ……殺しにきたぜ、セツナ……」
ソウマは再び剣を振りかぶり、斬りつける。刀でそれを受け止めるセツナ。セツナはソウマを睨みつける。
「ソウマ……お前……!」
「セツナ……お前さえ……お前さえ居なければ……フレイアは、きっと、俺と……ッ!」
セツナを蹴り飛ばし、長剣を振るう。長剣から真空の刃が発生し、セツナの脇腹を切り裂く。
「う、ぐ……ソウマ……お前は……俺を、殺そうっていうのか……俺達、仲間だっただろ!? 俺は、お前を殺したくない!」
ソウマは、嘲りの笑いを洩らす。
「……く、くく……セツナ……俺は今……何を考えてるのか判るか……?」
「………」
ソウマが放った一言は、セツナの心を打ち砕いた。


「お前なんか、存在しなければ良かったんだ、セツナ!!!」


「………ぁ」

信じて、いたのに

「………あ、あぁ……」

仲間だって、俺の、最初の、友達だって……

「あ、ぁぁぁあああ………!」

俺が、この世界で初めて信じられた、それなのに………


「うあああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



セツナが振り抜く刀がソウマの左腕を斬り飛ばす。それは辺りに血を飛ばしながら地面に落ちる。
ソウマの長剣がセツナの腹部を貫く、だが。
「あああああああああああああああぁぁぁ!!」
セツナの肘鉄がソウマの頭部に直撃し、頭蓋が砕ける音がした。
「ソウマァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

俺だって、好きでこんな生を受けたわけじゃない。
俺は、あんな奴のレプリカとして……人工的に作られた存在。そんな生を……誰が望むものか。

セツナは容赦なくソウマの右脚を斬り飛ばした。
地面に倒れるソウマの上に立つとセツナは刀をソウマの喉元に当てた。
「……ふ、ふふ……くくく、あははは………」
ソウマは、それでも笑っていた。
「セツナ……俺は、お前が羨ましいよ……」
「……何?」
「お前は、フレイアに……あんなにも好かれて……俺は、お前に会うずっと前から……好きだったのに……」
「……ソウマ……?」
いつしか、ソウマの瞳から狂気の色は消えていた。
「……どうして、こんなことに……なっちまったんだろうなァ………」
「………お前……お前……」
何を言うべきか分からないセツナを、ソウマは視線だけで黙らせた。
「……なぁ、もう俺は生きられない……このザマじゃな……だから、さ……」
「………」
「お前が止めを刺してくれ。心臓に一撃、それで終わる……」
「ソウマ……俺、俺………」
セツナの刀をソウマが残った右手で掴み、自らの心臓に当てた。
「………頼むよ」
「……………」
「…友達にあんな真似をして、それでものうのうと生きていられるような人間じゃないんだ」
「……俺は気にしてない。お前も、あいつに操られていたんだ………それに、生きてさえいれば……」
ソウマは、見覚えのある笑みを浮かべた。
「言っただろ。…もう、無理だ。それくらい自分で分かる。……頼む……頼むよ……」
セツナは、その手に力を込めた。そして、刀の刃を心臓に向けて掲げた。
「………ソウ、マ………………じゃあ、な………」
声が、震えていた。
ソウマは最高の笑顔を浮かべた。
「……あぁ。あばよ。………それと、悪かったな。………親友」
セツナは、ソウマの心臓を貫いた。その感覚を、彼は忘れることはないだろう。
ソウマは瞼を閉じていた。その表情は、とても静かで。
「………くっ、…う、……ぐ、ぅぅ………」
ソウマの顔の上に、温かな雫が落ちた。

それは、彼が初めて流した涙だった。














後書き
本当はもう少し長くなる予定だったんですが……。結構省きましたね。4割くらい。
結構シリアス調ですが、ここから彼は少しずつ崩壊する予定ですが……どうなるんでしょうね。(ぇ
要するに他の銀誓館の仲間をこの先に出すかどうかをですね………。出さないかもしれないですね。

次回予告、「Life Goes On」
少年は、全てを取り戻せるのか………

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
08 2017/09 10
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
[07/29 黒夜]
[07/29 刹那]
[07/29 黒夜]
最新TB
プロフィール
HN:
守衛・刹那
性別:
男性
バーコード
ブログ内検索
カウンター
忍者ブログ [PR]