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此処はTW2シルバーレインのキャラクター「守衛・刹那(b34281)」についてのブログです。 シルバーレインと関係の無い方々のコメントやリンク等は許可致しません。ご了承下さい。
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異形の化け物が徘徊する夜―

side:Jin
「……此処は何処だ?」
知富・迅は崖の上にいた。
「風に騙された……なんてことは無いと思うんだけどな」
彼はエアトリックの練習中に風に誘われるように此処へ辿り着いたのだ。森に入ったものの、彷徨っていたら何時の間にか崖の上にいたという訳だ。
「…あれは………」
迅の目が遠くに見える集落を捉える。
「村? …とりあえず行動しないと、だぜ」
 迅は崖から勢いよく飛び出し、風に乗って村へと向かった。

「……ヤバイぜ………」
村へ入って三分後。早速迅は危機に陥っていた。
彼は村へ到着すると、此処が何処なのかを尋ねようと近くの民家をノックする。間もなく戸は開いたのだが、中から出て来たのは人とは思えない化け物。突き出される包丁を回避し、慌てて逃げたのだ。
そして、迅は現在村で一番高い家(恐らく村長の家だろう)の屋根の上で伏せているのだが………
「イグニッションができないなんて思わなかったぜ……」
イグニッションカードも何故か起動せず、携帯も繋がらない。しかし、この状況下にあっても冷静な状況分析能力は劣っていなかった。取りあえずは隙を見てこの村から出ようと考える。まともな人間がいるかどうかは分からないが………。
辺りの霧を不審に思いつつも少しだけ下を覗く。そこには手に武器を持った村人が奇声を上げている。
「しかし、これはゴーストなんかじゃないよな……何がどうなってるっていうんだぜ…?」
迅は予想だにしなかった光景に唖然とするのだった。



side:Shuitirou
「此処が旧宙見村か………」
日向・修一郎は村の入口に立つ。彼はGT巡りの最中であり、旧宙見村へ訪れる予定だった。
「………話に聞いてたのと少し違うな……」
そして、村に一歩入り。
「やあやあ我こそは日向修一郎なり!かかってこいやーーー!!」
名乗りを上げたのだった。
数秒足らずで集まってくる数人の村人。どれも目から赤黒い血を流し、手には武器。まさに狂気。デンジャー。
「早速出てきやがったな……行くぜ、イグニッション!」

イグニッション……イグニッション……グニッション……………

エコーのみが響き、何も起こらない。村人が一斉に武器を持って襲いかかろうとする。だが、村人達が彼に襲いかかることはなかった。先頭にいた村人の頭が突然撃ち抜かれ、地面に倒れる。
「……は?」
状況に着いていけない修一郎だが、咄嗟の判断で目の前の村人が持っていた鉄の棒を拾い上げ、二人の村人を殴り飛ばした。
「ゴーストじゃない? …………っ!」
だが、後ろにいた村人への対処が若干遅れる。修一郎はそれでも鉄棒を振るう。
しかし、その鉄棒が村人へ届く前に、敵の頭は撃ち抜かれた。
「……お前もこの村の人間じゃないんだな。少し安心した」
茂みから出てきた男に視線を向ける。30代半ばくらいだろうか。精悍な顔つきの男だった。
「…アンタは?」
「俺は竹内。民族学者兼医者だ。お前は……学生か?こんな所で何をしている」
「俺は………唯の観光だ。俺は日向だ」
竹内は一つ頷き、手に持った拳銃で村の中を指し示す。
「この村は危険だ。既にあの化け物で溢れ返っている。…着いてこい」
歩き出す竹内に慌てて修一郎は着いていくのだった。



side:Setsuna&Koto
二人は屋根裏を移動して、屍人がいる部屋とは違う場所の天井を外した。
「よし、今の内に降りよう」
「うん」
と、屋根裏から身軽に飛び降りる二人。しかし。
「……?」
ズド、という音と同時に刹那の身長がコトと同じくらいになる。
「………え?」
「……ちょっと、何やってるのよ刹那………」
そう、刹那が着地した瞬間に腐っていた床が抜け、刹那がそこへ落ちてしまったのだ。そして、その音に気づいた屍人が近づいてくる足音がする。
「……ちょ、ちょっと、刹那!?」
「あ、あれ……ヤバイ、抜けない!」
「わ、私が引っ張り上げるわ!」
だが小柄な少女であるコトでは引っ張り上げることはできない。だがコトだけ外へ出たとしても待っているのは屍人の群れ………。
「マズイ、このままじゃ……くそっ、こんな所で殺されるワケには……」
だが、打撲音と共に彼らの所へ来る足音が消えた。
「……?」
唖然とする刹那とコトがいる部屋への襖が開くと、そこには化け物では無く少年が立っていた。
「…大丈夫ですか?」
少年は右手にバールを持ち、腰のベルトに拳銃を挟んでいる。どうやら拳銃は警察が使うような物らしい。
「あ、あぁ……助かったよ」
ようやく床から抜け出した刹那が礼を言う。コトもお辞儀を返す。
「どういたしまして。オレは須田と言います」
互いに自己紹介を済ませると須田が外を指さす。
「急いで此処から出ましょう。危険ですからね……」
頷くと、刹那達は裏口から外へと飛び出したのだった。














後書き
この作品は一話一話が長くなります。なので参加者の中から二人ずつ+刹那というように進んでいるのですが。一話に四人全員出ても良いんじゃないかと思う方はコメントor手紙して頂ければ幸いです。勿論、口調の指摘等もお願いします。(礼)
屍人は基本何処にでもいます。
因みに須田は普通(?)の高校生、竹内も須田も外の人間です。オリキャラはもう一人予定。
割と広い島で村はいくつかありますが、その他にも病院等が存在します。

尚、現在位置は
刹那:海に近い村。現在はコト、須田と共に脱出中。
あやめ:刹那達のいる村の外れに在る老人の家で老人の話を聞いている。
志貴:刹那達とは離れた場所の森の中。近くの村へ移動中。
迅:志貴が向かっている村の中。屋根の上(安全地帯)から様子見。
修一郎:迅がいる村の入口から近くの廃病院へ竹内と共に行動中。
となっています。

それでは、またお会いしましょう~。

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