此処はTW2シルバーレインのキャラクター「守衛・刹那(b34281)」についてのブログです。
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ある晴れた日の事。マリアと刹那は家にいた。
「そういえばさ、マリアは学校とか行ってたのかな?」
刹那が思いついたようにマリアに問う。マリアは目だけ刹那に向けた。
「いいえ、行ってないわよ。だけど基礎的な学習や常識位は学んでいるわ」
そっか、と刹那は呟いて暫く思案した。
「マリア、学校に行きたい?」
「そうね……行きたくないワケではないけど行くメリットが無いわね。それに、あいつらに見つかる可能性も高まるし」
マリアは苦々しい表情で答えた。
「それはそうだけどさ……」
食い下がる刹那にマリアは冷たく言い放つ。
「…貴方は忘れているかもしれないけど、私は一応逃亡中の身なのよ?見つかればどうなるか分かったものじゃないわ。……買い物に行った時点で手遅れかもしれないけど」
後半は呟いただけだったので刹那には聞こえなかったようだ。刹那は、そっか、と呟いて手元の本に視線を落とす。因みに、タイトルは「貴方のタラシを直ぐ治す1000の方法!」である。実は切なる願いだったりする。
マリアは溜息をついて付け加えた。
「……でも、貴方の気遣いには感謝するわ。ありがと」
そう言うとふい、とそっぽを向いたマリア。少しだけ頬が赤い。刹那は少しだけ微笑して、再び本を読み進めていった。マリアはふと思う。
(…天性のたらしって治るものなのかしら……?)
なんとなく、言うのは止めておいた。
otherside
休日の午前の商店街。確かに賑わってはいるが学校が休みであるという事もあり風紀を乱す者もたむろしている。その商店街の路地裏にて。
「っだコラァ!やんのかぁ!!」
数人の不良が一人の青年に絡んでいた。理由は簡単で青年が不良集団の一人にぶつかった為、因縁をつけて路地裏へ連れ込んだのである。
「………」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ不良たちに対して青年は至って冷静であり、不良たちを冷たく見ている。
「んだその目はァ!殺されてェのかァ!!」
不良がそう言ったとき、青年の目が細められた。
「煩い」
「あぁ!?」
青年は指を鳴らした。後ろから男たちが数人現れる。だが、男たちの風体は奇怪だ。頭に鉄パイプが刺さっている者もいれば全身がぶよぶよの者もいる。そう、それらはヒトと呼べそうになかった。
「な、何だテメェらはァ!?」
いきなり現れた男たちに動揺する不良たち。青年は一言だけ命令を発する。
「殺れ」
青年の言葉に従い、異形は咆哮を上げて不良たちに掴みかかり。
やがて掴みあいの音が消え、何かを咀嚼し、啜る音になるまでに数分もかからなかった。
Setsuna side
刹那がテレビを点けると昼のニュースが目に飛び込んできた。因みにマリアは昼寝中である。刹那の部屋で。(覗いたら殺す、と言われた。覗く気も無かったが)
内容は路地裏で高校生や中学生の遺体が大量に見つかった、というものだった。どれも打撲痕や切り傷があり、中には食いちぎられた遺体もあるという。凄惨な状態であったことに違いないだろう。ニュースでは野良犬の集団か精神異常者、またはヤクザなどの犯行だという説で議論されているが、刹那は直感していた。
「……まさか…ゴースト、か……?」
だとすれば放ってはおけない。刹那はポケットにイグニッションカードを入れ、マリアに買い物に行く、と書き残して外に出た。念のため闇纏いを施す。これなら能力者とゴースト以外に気づかれはしない。
一人で何とかなるものか分からなかったが、とにかく行ってみるしかないだろう。もし無理なら仲間に連絡するしかない。幸いなことに、刹那には信頼できる能力者の仲間が多くいる。
だが、自分で何とかなるのならできるだけ仲間を巻き込みたくない。刹那はそう思った。
そして、後に彼は後悔することになる。自らが「守衛刹那」であることを。
後書き
結構シリアスな展開を予定しています。
その前に過去編のモノローグを書かないとな……。
刹那が思いついたようにマリアに問う。マリアは目だけ刹那に向けた。
「いいえ、行ってないわよ。だけど基礎的な学習や常識位は学んでいるわ」
そっか、と刹那は呟いて暫く思案した。
「マリア、学校に行きたい?」
「そうね……行きたくないワケではないけど行くメリットが無いわね。それに、あいつらに見つかる可能性も高まるし」
マリアは苦々しい表情で答えた。
「それはそうだけどさ……」
食い下がる刹那にマリアは冷たく言い放つ。
「…貴方は忘れているかもしれないけど、私は一応逃亡中の身なのよ?見つかればどうなるか分かったものじゃないわ。……買い物に行った時点で手遅れかもしれないけど」
後半は呟いただけだったので刹那には聞こえなかったようだ。刹那は、そっか、と呟いて手元の本に視線を落とす。因みに、タイトルは「貴方のタラシを直ぐ治す1000の方法!」である。実は切なる願いだったりする。
マリアは溜息をついて付け加えた。
「……でも、貴方の気遣いには感謝するわ。ありがと」
そう言うとふい、とそっぽを向いたマリア。少しだけ頬が赤い。刹那は少しだけ微笑して、再び本を読み進めていった。マリアはふと思う。
(…天性のたらしって治るものなのかしら……?)
なんとなく、言うのは止めておいた。
otherside
休日の午前の商店街。確かに賑わってはいるが学校が休みであるという事もあり風紀を乱す者もたむろしている。その商店街の路地裏にて。
「っだコラァ!やんのかぁ!!」
数人の不良が一人の青年に絡んでいた。理由は簡単で青年が不良集団の一人にぶつかった為、因縁をつけて路地裏へ連れ込んだのである。
「………」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ不良たちに対して青年は至って冷静であり、不良たちを冷たく見ている。
「んだその目はァ!殺されてェのかァ!!」
不良がそう言ったとき、青年の目が細められた。
「煩い」
「あぁ!?」
青年は指を鳴らした。後ろから男たちが数人現れる。だが、男たちの風体は奇怪だ。頭に鉄パイプが刺さっている者もいれば全身がぶよぶよの者もいる。そう、それらはヒトと呼べそうになかった。
「な、何だテメェらはァ!?」
いきなり現れた男たちに動揺する不良たち。青年は一言だけ命令を発する。
「殺れ」
青年の言葉に従い、異形は咆哮を上げて不良たちに掴みかかり。
やがて掴みあいの音が消え、何かを咀嚼し、啜る音になるまでに数分もかからなかった。
Setsuna side
刹那がテレビを点けると昼のニュースが目に飛び込んできた。因みにマリアは昼寝中である。刹那の部屋で。(覗いたら殺す、と言われた。覗く気も無かったが)
内容は路地裏で高校生や中学生の遺体が大量に見つかった、というものだった。どれも打撲痕や切り傷があり、中には食いちぎられた遺体もあるという。凄惨な状態であったことに違いないだろう。ニュースでは野良犬の集団か精神異常者、またはヤクザなどの犯行だという説で議論されているが、刹那は直感していた。
「……まさか…ゴースト、か……?」
だとすれば放ってはおけない。刹那はポケットにイグニッションカードを入れ、マリアに買い物に行く、と書き残して外に出た。念のため闇纏いを施す。これなら能力者とゴースト以外に気づかれはしない。
一人で何とかなるものか分からなかったが、とにかく行ってみるしかないだろう。もし無理なら仲間に連絡するしかない。幸いなことに、刹那には信頼できる能力者の仲間が多くいる。
だが、自分で何とかなるのならできるだけ仲間を巻き込みたくない。刹那はそう思った。
そして、後に彼は後悔することになる。自らが「守衛刹那」であることを。
後書き
結構シリアスな展開を予定しています。
その前に過去編のモノローグを書かないとな……。
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