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此処はTW2シルバーレインのキャラクター「守衛・刹那(b34281)」についてのブログです。 シルバーレインと関係の無い方々のコメントやリンク等は許可致しません。ご了承下さい。
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「…暫くだな」
「…お前は……」


仮面の男と刹那は対峙していた。仮面の男の後ろには地にようやく足が着いたソウマとフレイアが立つ。一方、刹那の後ろには大きな目に涙を浮かべたマリアがいる。
「……久し振り…いや、君とは初めましてだな。私はアタラクシア総帥のナイト、という者だ。宜しく頼むよ、刹那君」
刹那はナイトを睨みつける。
「そうか……お前がナイト……セツナの……」
ナイトは口元を緩ませた。それは親愛を表しているようでいて、蔑んでいるかのようでもあった。
「やはり、君がか……成程、セツナによく似ている……彼は出てこないのか?」
「その前に聞きたい。マリアをどうするつもりだ?危害を加えるというのなら……」
刹那は刀を正眼に構える。だが、ナイトは臆することもなく肩を竦める。
「落ち着きたまえ。別に殺そうというわけではないさ。ただ……帰ってきてほしいのさ」
「……何だって?」
「彼女は私たちの仲間……アタラクシアNo5、マリア・エスティード。とある組織にスパイとして向かわせていたのだが……まさか、捕縛されて記憶を改竄されていたとは思わなかったよ」
刹那は驚愕に目を見開く。それはマリアも同様だった。
「そ、そんな……そんなことって……」
自らの記憶が改竄されていた……その言葉に衝撃を受けたマリアはその場にぺたん、と座り込んでしまう。
「そんなの、嘘に決まっている!マリア、騙されるな!」
刹那は刀を構えたまま叫ぶ。ナイトはやれやれ、といった風に首を振る。
「仕方ないな……力づくで連れ戻すとしよう。ソウマ、フレイア」
「「はっ!」」
「……彼女を頼むぞ」
しかし、ソウマとフレイアは首を縦には振らなかった。
「総帥、あれは所詮器です。あれくらい私たちが……」
ナイトはそれを手で制し、静かに口を開いた。
「あまり時間をかけては時間の無駄、というものだ。さっさと彼女を連れて帰りたまえ」
ソウマとフレイアは頷くと駆け出す。
「させるか!」
刹那は刀で二人を薙ごうと刀を振るうが、それは僅かに二人を遠ざけたのみ。刀を振り切った一瞬を突いてナイトが踏み込み、正拳突きを放つ。拳は刹那の腹部を正確に穿つ。
「ぐ…はっ……」
刹那は思わず地面に膝を着いた。そこへナイトが踵落としを繰り出すが刹那はそれを紙一重で回避、刀を振りナイトを後退させる。
「刹那!」
「しまった、マリア!」
刹那がナイトと交戦している間にソウマとフレイアはマリアを縛って抱え、バイクに乗せる。
「総帥、後は頼みます!」
ソウマはそう言うとバイクを走らせる。
「くそっ、待て!」
刹那は駆け出そうとするがナイトの蹴りを察して後退する。
「邪魔だっ、どけぇ!!」
刹那が刀を突き出すが、ナイトはそれを容易く回避して距離をとる。
「そういうワケにもいかないのでね。悪いが、倒させてもらうよ」
ナイトが刹那の目の前に立ちはだかる。
「なら……貴方を倒して、その先に行く!」
刹那が、駆ける。

刹那はナイトの足下目掛けて刀を振る。ナイトはそれを跳躍してかわし、そのまま踵を振り下ろす。だが、刹那の攻撃は終わっていなかった。
「爆ぜろ、水の奔流!爆水掌!」
「むっ……」
刹那が水の力を用いた強力な掌底を放つ。それはナイトを吹き飛ばすが、ナイトは難なく着地する。その瞬間を刹那は逃さなかった。
「穿て水の刃!斬り裂け、水刃手裏剣!」
刹那は水の刃を放つ。それは間違いなくナイトを穿つと思われたが、
「甘いよ、刹那君!」
ナイトは着地の瞬間に、引いていた右手を突き出す。その拳は、いとも容易く水の刃を消滅させた。
「な、そんな!」
刹那が攻撃の手を緩めたその瞬間に、ナイトは一撃を叩き込んでいた。
「…!」
ナイトが刹那と交錯した瞬間、ナイトの指先が静かに、そして素早く刹那の首筋に触れる。
「終わりだ、少年。アビリティを使えるのが君達だけだと思うのは……いささか傲慢というものだよ?」

刹那の体内で、気が、爆ぜた。

「があああぁぁぁあぁああっ!」
刹那はその力によって意識を失い、地面に伏せる。

「…思ったよりも、手こずったか……」
ナイトは頬に出来た切り傷に触れる。出血していた。
「まだ息はあるだろう。また会える時までに、もっと強くなっておくことだな」
そう言ってナイトが踵を返した時だった。
「待ち……やがれ……」
「……」
ナイトが無言で振り返る。そこには、息も絶え絶え、先ほどの攻撃で全身から出血しているがその眼だけはぎらつかせた『セツナ』が立っていた。
「俺は……まだ……立てるぜ……?」
「そのような身体で、まだ戦うか……」
ナイトは感心したような、憐れんでいるような声音で話した。
「白虎絶命拳………成程……お前……白虎…拳士……だったのか……通り、で……武器を…持っているところをあまり……見ないと、思ったぜ……」
ナイトは微笑を浮かべる。
「武器に頼らない分、油断も隙も生まれん。もとより、あまり剣も銃も好きではないのでね」
セツナはしっかりと地面を踏み締める。
「俺は、マリアのことは知らない……だが…あいつも、アタラクシア幹部……つまり…俺が幹部になる前から……捕縛されて…たって、ことだな……?」
「…あぁ。そうなるな」
セツナの眼の輝きが増した。
「それだけ…長い間拘束されていたあいつを、まだ……組織に縛りつけるつもりかよ!そんなこと……俺は認めない!」
セツナは刀を構える。
「お前は……俺が……討つ!」
ナイトはしっかりとセツナに向き合った。
「哀れな……お前は優しくなりすぎたのだ、セツナ……記憶を封じるしかその優しさを捨てる方法は無いだろうにな……」
「黙れっ!俺は、もうあの頃に戻るつもりはない!俺はここで……俺として、生きていく!」
セツナが駆ける。
「……今度こそ、一撃で仕留めよう。せめてもの情けだ」
ナイトが静かに踏み出す。

二人が、交錯する―














後書き
セツナがアタラクシア幹部として過ごしていた頃から今まで約3年程です。
ナイトが刹那に抱える思いとセツナに対する思いは似て非なるものです。
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