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此処はTW2シルバーレインのキャラクター「守衛・刹那(b34281)」についてのブログです。 シルバーレインと関係の無い方々のコメントやリンク等は許可致しません。ご了承下さい。
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わたしは目を覚ました。そこは見知った部屋では無かった。


「ここ……どこ……?」
辺りを見回す。どうやら自分はベッドの上で眠っていたらしい。部屋の中にはあまり物が無く、ベッド以外には机と本棚、パソコンが置いてあるくらいだ。
「……?」
わたしは記憶を辿ってみる。確か、「あいつ」から逃げていて……そう、途中で気を失ってしまったんだ。
ということは、やっぱりわたしは捕まってしまったのだろうか…?
「………」
絶望が心に染み込んでくる。やっと逃げられたと思ったのに……また「あいつ」に色々と酷いことをされてしまうのだろうか……。
そこまで考えた時、扉の開く音に硬直した。ゆっくりと開く扉。わたしの心がどんどん冷たくなるのが分かった。

だけど。

「あ、起きたみたいだね」
「…………………………え?」

わたしは数秒は呆けていたと思う。扉を開けて入ってきたのは、「あいつ」とは全く似つかない優しげな青年だった。
「え、と、その……」
「落ち着いてよ。キミは道で倒れてたんだ。凄い熱もあったから僕の家まで運んできたんだよ」
わたしは予想外の出来事に混乱してしまった。彼はわたしの様子を見ながら落ち着いた声音で話しかけてくる。
「キミ、家の電話番号分かる?多分、両親は心配してるんじゃないかな?」
わたしは大きく首を横に振った。
「…お母さんも、お父さんもいないよ……」
「…そっか。じゃあ、親戚の人が近くにいるとか……」
わたしはその言葉で身体が固まった。近くにいるわたしの親戚といえば………
「い、いや………」
「………え?」
わたしは思わず叫んでいた。
「いや、いやっ!あいつの所になんか戻りたくない!あんな目に遭う為に帰るくらいなら死んだ方が良い!」
彼は驚いたような表情をしたが、すぐに穏やかな表情に戻る。
「何があったのかは分からないけど……ただの家出ってワケじゃなさそうだね?」
わたしはこくこくと何度も頷いた。何時の間にか、涙が頬を伝っていた。彼はわたしの涙を指で拭いながら微笑んだ。何故か、顔が熱くなった。
「分かった。…それなら、キミが居たいと思うなら此処にいると良い。」
今度は、わたしが驚く番だった。
「……良いの?」
「うん。……だけど」
彼は真面目な表情になった。
「…死んだ方が良い、なんて簡単に言っちゃダメだよ。死ぬのは……悲しいことだから」
わたしは、ゆっくりと頷いた。彼はわたしの頭を撫でながら微笑む。
「よし。…まだ、本調子じゃないだろうから眠った方が良いよ?」
「うん…」
わたしが再びベッドに潜り込むと、彼が部屋を出ようとするのが見えて思わず呼び止めた。
「ねぇ!」
「ん?」
彼は振り向いた。わたしは呼び止めた理由が見つからなくて考え。
「……寂しいとか?」
「違うわよ!そんなんじゃないんだから!」
思いついた理由を口にする。
「名前……」
「え?」
「あなたの名前、まだ聞いてなかったから……」
彼は軽く笑った。
「そういえば、言ってなかったね。僕は守衛刹那だよ。キミは?」
「…マリア。マリア・エスティード」
「良い名前だね。よろしく、マリア」
彼は微笑んで、それからゆっくり部屋を出た。
わたしは、ベッドの中で目を閉じる。

「………刹那……」
わたしは心を満たす心地よい温かさに身を委ねて、眠りに落ちた。







後書き
色々やっちゃった感があるような気が。
因みに、マリアは水色の髪に翡翠色の瞳で髪はストレートで下ろしています。
とりあえず今のうちに謝っときます。刹那の彼女さんすみません。(←殴










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