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此処はTW2シルバーレインのキャラクター「守衛・刹那(b34281)」についてのブログです。 シルバーレインと関係の無い方々のコメントやリンク等は許可致しません。ご了承下さい。
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一人の少女が、雨の道を走っていた。

少女は服も身体もボロボロだった。目は虚ろで、今にも倒れそうだった。
年は大体11、12くらいだろうか。長い髪に汚れたリボンをしている。
「わたし………逃げなきゃ……逃げなきゃ………」
少女が走っているのには理由があった。それは、少女をここまで必死にさせるものなのだろう。あてもなく、走り続ける。だが………。
「きゃ……っ!」
雨のせいもあるかもしれないが、少女が転んだ理由はそれだけではないだろう。既に少女は満身創痍だ。
「やだ……やだよ……追ってくる……追ってくるよ………」
うわごとのように繰り返す少女。だが、意識は徐々に薄れていく。最後に、誰かの足音が聞こえたような気がする。
きっと、「アイツ」が追いついたんだ。
少女はそう思った。絶望の中で、少女の意識は闇の底に落ちた。



一人の青年が雨の中、傘を差して歩いていた。黒い髪と双眸の青年は彼の学校から家へ帰る途中だった。
「さて、今日の夕食は何にしようか…………ん?」
青年は数メートル先の道の上に何かがあるのを見つけた。
「…………?」
首を傾げて歩み寄る。そして、近づくにつれてそれが何なのかを把握した彼は、それに向かって駆け出した。
青年が見つけたもの、それは一人の髪の長い少女だった。
「おい、大丈夫か!?」
青年は揺さぶるが、少女は反応を示さない。青年はふと思いつき、少女の額に手を当てた。
「……凄い熱だ…」
これでは警察より先に安静にできる場所へ運ばないといけない。それも、一刻も早く。此処から最も近くて安静に出来る場所………
「…家だな」
青年はぐったりとした少女を背負うと、家へ向かって駆け出した。
「………たす…けて……」
少女のか細い声を聞き、青年は速度を増した。

これは、二人の出会いの序章。これから先に何があるのかは、まだ知らない。








後書き
過去編を書くのに疲れてきたので気分転換に。
少女についてはまだ秘密です。青年は……誰だか分からない筈がありませんね。(笑)
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