此処はTW2シルバーレインのキャラクター「守衛・刹那(b34281)」についてのブログです。
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翔矢達が此処に来るのは危険だという事は分かっていた。だけど、その状況を変える余裕も残されていなかった。
「あーぁ、戻っちまった。…セツナじゃないと意味無いぜ?」
ソウマと呼ばれた少年が愚痴を零す。
「確かに、器に用はないよね」
「そうですね。私達の目的はセツナです」
シオン、フレイアと呼ばれていた少女達も同意し、キリアと呼んでいた少年を振り返る。
「……だけど、器を殺せばセツナの肉体を破壊することになる。それでは意味が無い」
キリアは淡々と語り、僕の後ろに目を向けた。
「……後ろの三人を殺すぞ。そうすれば、器の人格に何か変化があるかもしれない」
シオンが面白そうに笑う。
「器の人格が崩壊して、セツナに戻るってコト?」
「あぁ」
僕は本能的に叫ぶ。
「皆、逃げろッ!」
だが、僕の声が発せられる前に敵は動いていた。
ソウマが輝に肉薄し、鋭い蹴りを放つ。輝はライフルの銃身で蹴りを防ぐとすぐに発砲する。しかし、ソウマはそれを容易く避けてみせた。
「場数が違うんだよ!シオン、フレイア!」
ソウマの声と同時に二人が翔矢、舞に接近し、その鳩尾を蹴り上げた。音も無く崩れ落ちる二人。
「二人とも!しっかり……ぐっ!」
背中に受ける強い衝撃が言葉を詰まらせ、膝を地につかせる。
「ボクを忘れてもらっては困るな、器」
目の前に立つのはキリア。キリアは僕を見下ろしながら言葉を続ける。
「しかし………お前は一体セツナの何なんだろうね?器のクセに随分と刃向かおうとするじゃないか」
「僕が……何だって?」
キリアの言葉の意味が分からずに眉をひそめる。
「偽者だと言ったんだ。お前は」
「何を……ッ!」
「そんなこと言ってる場合か?後ろを見てみろ」
駆け抜ける嫌な予感。後ろには……。
「舞!翔矢!!」
シオンとフレイアの攻撃により地面に倒れる二人。地面に紅が広がっていく。
血だ。
「くそっ、くそっ!お前らなんかにッ!!」
僕はがむしゃらに刀で斬りつける。だが、キリアは容易にそれをいなし、逆に剣で僕の身体を斬りつける。痛みが蓄積されていく。
だが、諦めるわけにはいかない。早く二人を手当てしなければ……!
「よくも二人をーーッ!!」
「叫ぶしか能が無いのか?…もういい。……消えろ、器」
「!」
一瞬の出来事だった。刀を振り上げた瞬間には、既に僕の身体をキリアの長剣が貫いていた。僕の胸から血が噴出し、辺りを赤く染める。しかし……
「まだだ……こんなところで、死んでたまるものか……っ!」
僕は気力だけで立ち上がる。痛みで、意識が飛びそうになる。それさえも耐えて。だけど。
「ぐ!?」
「……!!」
僕は後ろから衝撃を受けて仰け反った。いや、衝撃だけじゃない。激しい痛みを伴っている。
僕が衝撃を受けたと同時に一瞬だけ驚いたように目を見開くキリア。しかし、すぐに見世物を見るような目になる。
「うぁっ………ぐ、あぁ………?」
僕の背中を貫く感触は徐々に深くなり、やがて。
「がぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
僕の身体を貫通した。それは細身のレイピアだった。
「クク、器。…かつての仲間に殺される気分は…?」
「な……に………?」
動かない身体を無理に動かし、後ろを向く。そして、僕は愕然とした。
「…恵………?」
逃げた筈じゃなかったのか……?いや、恵は……もう……!
「まさ、か……お前………」
恵は光を失った目で僕を見上げる。
「刹那君……ずっと捜していたよ……?私ね……刹那君が好きだよ。だから、ね?死んで、私の傍にずっと居て……?」
レイピアに力が込められていく。
「………お前、知っていて……?」
僕が問うと、キリアは淡々と答える。
「あぁ。殺したのはボクだからな」
「!」
徐々に薄れる意識の中、怒りが、頂点に達するのを感じた。
「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」
後書き
特に書くことも無いですが。(ぇ
アーリーデイズの1巻買いました。面白いですよ。
いやー、まさかあんな事になるなんて……(何)
ソウマと呼ばれた少年が愚痴を零す。
「確かに、器に用はないよね」
「そうですね。私達の目的はセツナです」
シオン、フレイアと呼ばれていた少女達も同意し、キリアと呼んでいた少年を振り返る。
「……だけど、器を殺せばセツナの肉体を破壊することになる。それでは意味が無い」
キリアは淡々と語り、僕の後ろに目を向けた。
「……後ろの三人を殺すぞ。そうすれば、器の人格に何か変化があるかもしれない」
シオンが面白そうに笑う。
「器の人格が崩壊して、セツナに戻るってコト?」
「あぁ」
僕は本能的に叫ぶ。
「皆、逃げろッ!」
だが、僕の声が発せられる前に敵は動いていた。
ソウマが輝に肉薄し、鋭い蹴りを放つ。輝はライフルの銃身で蹴りを防ぐとすぐに発砲する。しかし、ソウマはそれを容易く避けてみせた。
「場数が違うんだよ!シオン、フレイア!」
ソウマの声と同時に二人が翔矢、舞に接近し、その鳩尾を蹴り上げた。音も無く崩れ落ちる二人。
「二人とも!しっかり……ぐっ!」
背中に受ける強い衝撃が言葉を詰まらせ、膝を地につかせる。
「ボクを忘れてもらっては困るな、器」
目の前に立つのはキリア。キリアは僕を見下ろしながら言葉を続ける。
「しかし………お前は一体セツナの何なんだろうね?器のクセに随分と刃向かおうとするじゃないか」
「僕が……何だって?」
キリアの言葉の意味が分からずに眉をひそめる。
「偽者だと言ったんだ。お前は」
「何を……ッ!」
「そんなこと言ってる場合か?後ろを見てみろ」
駆け抜ける嫌な予感。後ろには……。
「舞!翔矢!!」
シオンとフレイアの攻撃により地面に倒れる二人。地面に紅が広がっていく。
血だ。
「くそっ、くそっ!お前らなんかにッ!!」
僕はがむしゃらに刀で斬りつける。だが、キリアは容易にそれをいなし、逆に剣で僕の身体を斬りつける。痛みが蓄積されていく。
だが、諦めるわけにはいかない。早く二人を手当てしなければ……!
「よくも二人をーーッ!!」
「叫ぶしか能が無いのか?…もういい。……消えろ、器」
「!」
一瞬の出来事だった。刀を振り上げた瞬間には、既に僕の身体をキリアの長剣が貫いていた。僕の胸から血が噴出し、辺りを赤く染める。しかし……
「まだだ……こんなところで、死んでたまるものか……っ!」
僕は気力だけで立ち上がる。痛みで、意識が飛びそうになる。それさえも耐えて。だけど。
「ぐ!?」
「……!!」
僕は後ろから衝撃を受けて仰け反った。いや、衝撃だけじゃない。激しい痛みを伴っている。
僕が衝撃を受けたと同時に一瞬だけ驚いたように目を見開くキリア。しかし、すぐに見世物を見るような目になる。
「うぁっ………ぐ、あぁ………?」
僕の背中を貫く感触は徐々に深くなり、やがて。
「がぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
僕の身体を貫通した。それは細身のレイピアだった。
「クク、器。…かつての仲間に殺される気分は…?」
「な……に………?」
動かない身体を無理に動かし、後ろを向く。そして、僕は愕然とした。
「…恵………?」
逃げた筈じゃなかったのか……?いや、恵は……もう……!
「まさ、か……お前………」
恵は光を失った目で僕を見上げる。
「刹那君……ずっと捜していたよ……?私ね……刹那君が好きだよ。だから、ね?死んで、私の傍にずっと居て……?」
レイピアに力が込められていく。
「………お前、知っていて……?」
僕が問うと、キリアは淡々と答える。
「あぁ。殺したのはボクだからな」
「!」
徐々に薄れる意識の中、怒りが、頂点に達するのを感じた。
「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」
後書き
特に書くことも無いですが。(ぇ
アーリーデイズの1巻買いました。面白いですよ。
いやー、まさかあんな事になるなんて……(何)
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