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此処はTW2シルバーレインのキャラクター「守衛・刹那(b34281)」についてのブログです。 シルバーレインと関係の無い方々のコメントやリンク等は許可致しません。ご了承下さい。
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俺達はアタラクシア本部へと到着した。そこは、既に俺達の知っている建物ではなく……まるで要塞だった。

「正面からは無理か……裏口から、だな。」
俺達は茂みや建物の陰を利用して裏口付近へ移動する。裏口には見張りが数人立っている。
「思ったより見張りが多いな……どうする?」
ソウマが尋ねる。だが、ソウマもフレイアも解ってるだろう。俺はニッ、と口の端を吊り上げた。応じてソウマとフレイアも微笑を浮かべる。黒い笑みなのは言うまでも無い。
「行くぞ……今だ!」
俺達は一斉に、三方向から飛び出す!
「な、何だ!?」
「あれは……例の三人……ぐあっ!」
最後まで言わせずに俺は一人の顎を蹴り飛ばす。ソウマが一人の鳩尾に拳を叩き込み、フレイアが違う一人に華麗な回し蹴りを喰らわせた。勿論、逃げ出すどころか悲鳴を上げさせる暇すら与えはしない。数秒後、兵士達は全員地に伏していた。
「まっ、こんなもんだろ。」
「相手にならんな。」
そういうソウマとフレイアに苦笑し、先に行こうと促す。目指すは司令室。恐らく、ナイトはそこに居るに違いない。問い詰めてやろう。俺はそう決心して、先に進んだ。

隠れながら俺達は司令室へ向かう。時には陽動もした。例えば、見張りを音でおびき寄せて後ろから殴るとかだ。だが、殺す事は一切しなかった。俺はまだ、こいつらは仲間で、助ける事ができる……そう思っていたからだ。
司令室へ辿りつく。他の二人に目で合図を送ると、一気に扉を開ける。そこにはナイトと……
「キリア、シオン!」
二人がナイトと対峙していた。
「皆……どうして?」
「ナイトに聞きたい事があるんだよっ!」
ソウマがキリアの問いにそう答える。俺は皆の前に立ち、ナイトへ向き直る。
「……ナイト、これはどういう事だ?」
「どういう事、とは何かね?」
「……何故、俺達をわざわざ派遣させ、俺達を捕獲しようとする?俺達に戻ってきてほしいなら連絡すれば良いんじゃないのか?」
「それでは意味が無い。」
ナイトは、口元に不敵な笑みを浮かべた。
「私は君達を鹵獲するのが目的なのだよ。君達の戦力は強大だ。一人一人の力が群を抜いている。だが、一人ずつ鹵獲するならば問題は無い。数に物を言わせれば良いのだからな。」
ナイトはあっさりと白状した。……俺達を、鹵獲する……?
「何の、為に……?」
「……私の軍団を作るため、さ。」
軍、だと……? ………つまり、こいつの目的は……俺達をバラバラに派遣し、幹部不在の状況を作りだした理由は……!
「お前は兵士を洗脳する為に俺達を一時的に遠くへ追いやり、次に俺達を一人ずつ支配下に置くつもりだった……そうだな……?」
「あぁ、そうさ……私は、君達を用いてこの世界を叩き潰すのだよ。……この腐った世界を、我々の正義で。」
ナイトは、完全に正義という言葉に陶酔している。だが、そんな歪んだ正義で世界を壊させる訳にはいかない。無論、世界結界も守らねば……!
「……ナイト、俺はアンタの正義とやらに付き合うつもりは無いぜ。そして、この世界を壊させやしない。絶対にな……。」
俺は、ナイトを見据えてそう告げる。ナイトは他のメンバーを見回し、問う。
「…他に、私と共に世界を変えるつもりの者は?」
だが、全員がそれぞれの言葉ではっきりと拒絶の言葉を口にした。
「そうか、残念だ……ならば…力尽くだ。」
声と共に多数の兵士がなだれ込んで来る。手当たり次第蹴散らし、外へ出る。だが、そこにも兵士は待ち構えていた。
「キリが無いな……」
誰とも無く、そう呟く。その時。
「セツナ、こっちだ!」
フレイアの声に振り向くと、獣道からキリア達が走っていくところだった。俺は近くの兵士を纏めてぶっ飛ばすと、皆の後を追った。
暫く逃げたが、まだ追っ手はやって来る。
「セツナ。」
キリアが立ち止まる。
「キリア?どうしたんだ?」
「……セツナ、先に逃げてくれ。」
「出来るわけ無いだろ!?全員で逃げ延びるんだよ!」
俺は柄にも無く取り乱す。他の三人も驚いているようだ。
「聞いてくれ、セツナ。ナイトは僕ら全員を捕らえるつもりだ。だけど、逆に言えば僕ら全員を捕まえない限りはナイトの計画は実行できないんだ。何故なら、彼の計画には僕達五人がナイトの支配下にあることが絶対条件だからだ!だから、一人でも……逃げ延びてくれ。」
キリアの眼は揺るがない。だが、そんな事………
「解った。行くぞ、セツナ!」
「ソウマ!?どういうつもりだ!?」
「キリアの覚悟を無駄にするつもりか!お前まで捕まったら意味が無いだろ!」
だけど、キリアが……! その時、シオンがキリアの傍に立った。
「一人でなんかやらせないよ。私もキリアと戦う。」
「……シオン。」
キリアは暫く考えていたが、やがて頷いた。
「分かった。セツナ、二人を頼むぞ。」
どうすれば、どうすれば良い……だが、俺の考えが纏まる前に俺はソウマとフレイアに引っ張られて走り出していた。
「キリア!!シオン!!」
二人は、穏やかな微笑を俺に向けた。それはまるで、自分達は平気だとでも言うかのように。やがて数人の兵士が彼らに襲い掛かる。二人はそれを迎撃する。その姿は、走っている俺からはやがて見えなくなる。ただ、戦闘の音だけが聞こえてくる。
俺は、こんな時に限って何も出来ない自分自身を呪った。

そして、それは……俺がキリアとシオンを見た最後だった。




後書き
暗めの話です。恐らく次回の話が最後になるかと。今回の話が結構進んだし、長いですから。(苦笑)
予想以上に長く続きましたね……。(ぁ)
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