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此処はTW2シルバーレインのキャラクター「守衛・刹那(b34281)」についてのブログです。 シルバーレインと関係の無い方々のコメントやリンク等は許可致しません。ご了承下さい。
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俺達五人は各地へと散らされた。俺はこの時、ナイトの思惑など―知らなかったんだ。

「………あぁ……暇だ………。」
俺は思わず呟いていた。それもそうだろう。どんな危険な所に飛ばされたのかと思えば、何の変哲も無い平和な辺境の町の司令部に飛ばされたのだから。此処に来てから一週間が経ったが、未だに何の事件も無い。
「……何考えてんだ、ナイトは……。」
欠伸を噛み殺しながらそう呟く。そういえば、今日は皆と会う日だったか……。
「おい、俺は少し出かけてくる。暫くの間頼んだぞ。」
副官にそう告げる。二つ返事で了承したのを聞きながら俺は皆と会う予定の丘までバイクを飛ばした。今更だが、バイクって便利だな。

「………誰も居ないな。どうなってるんだ?」
約束の時間は二時間も過ぎている。あいつらが約束を破るなんて……。
「……何かあったのか……?」
バイクに跨ったところで誰かが走ってくるのが見えた。……あれは………
「セツナーー!!」
ソウマとフレイアだ。
「お前ら何してたんだよ。もう二時間も「それどころじゃないぞ、セツナ!」……は?」
異常な剣幕の二人を見て、俺は尋常じゃない事態である事に気づく。
「……何があった?」
「アタラクシア本部から軍が!俺達を追って町へ攻めてきている!」
「何だと!?」
俺も流石に焦る。本部にはナイトが居る筈……何がどうしたっていうんだ……
「キリアとシオンは?」
「まだ逃げてるんだと思う。俺の所にキリア、フレイアの所にシオンが来て逃げるようにって……」
俺はフレイアに顔を向ける。
「説明はされたか?」
「あ、あぁ……ナイトが私達を捕まえようとしていて、アタラクシアの兵達はナイトに洗脳されてるって……」
「洗脳?」
「どうやら一種の催眠術らしいぜ。俺達を捕まえる事が世界の秩序を守る正義に繋がるって信じ込まされている。」
「……愚かな……。」
正義。その言葉はどれだけ信用することができるだろうか?正義とは人によって異なり、他人から見れば悪でも本人からすれば正義であることも有り得る。
だが、アタラクシアはその『正義』という言葉と秩序を守る信念の下に動いてきた。ならば、彼らを好きなように動かすのは簡単なのかもしれない。
「セツナ、私達はどうすれば……」
縋るように俺を見る二人。
「……キリアとシオンの救出が最初だ。二人は恐らく本部に向かっている。」
「まさか!危険だ!」
「だが、あの二人の性格からして真実を知るためにナイトを問い詰めるだろうな。罠だと分かっていても。」
ソウマとフレイアは暫く考えていたが、どうやら納得してくれたようだ。
「行こうぜ、セツナ!」
「私も、キミを信じるよ!」
「……ありがとう。……乗れ、二人とも。」
少し無理やりだが三人が乗ったバイクは、アタラクシア本部へと向かって走り出した。




後書き
動き出す運命。キリアとシオンを助け、ナイトを問い詰めることはできるか……。
最後の戦いに向けてとうとう動き出しました。この戦いの果てに待つモノは?
では、次の物語でまたお会いしましょう。
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