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此処はTW2シルバーレインのキャラクター「守衛・刹那(b34281)」についてのブログです。 シルバーレインと関係の無い方々のコメントやリンク等は許可致しません。ご了承下さい。
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「……………ぐ…」


Side:Setsuna
僕が目を覚ますと、辺りは真っ暗だった。どうやら、茂みの中に落ちたらしい。暗くてよく分からないが、此処は崖の真下らしい。
「…って、僕は……」
撃たれたんじゃなかったっけ? そう思って肩を触れる。しかし、傷は無い。
「……全く、常人じゃなくて良かったと心底思ってるよ、僕は」
誰に言うでもなく立ち上がり、ハンドライトを取り出す。周りの気配を探ってから辺りを照らす。あんな狂った住人がいるとしたら流石にヤバイ。
「……水が流れる音がする。川があるのか……」
下れば此処から抜け出すことはできるな。慎重に進むことにした。

「………」
何となく、嫌な予感がした。そいて予想は的中。悪い予感っていうのは当たるものだ。今、僕は木の蔭から怪しげな村民達の儀式を目撃していた。どれもこれも、目から赤黒い血を流している。そして、読経している村民達の中央にある祭壇には一人の髪の長い女の子。だが、その少女は別に血を流してるワケでは無く。ただ、祭壇の中央でがたがたと震えているだけだった。
「………」
今、この瞬間の最良の選択肢は此処から奴らに気づかれないようにそっと逃げ出すこと。僕の目的は何だ? 思い出せ。そう、コンビニに立ち寄る為だ。早くしないとジャンプが売り切れる。
数人の村民(?)が鎌や鉈を持って祭壇に上がる。
今だ、奴らの注意があの少女に向かっている今がチャンスだ。そうだ、ついでにハーゲンダッツも買わないと。

だが、僕の身体は思考を裏切って駆けだしていた。全く、損な性分だよな、僕。この瞬間、僕の意識は少女を救うことにのみ向いた。
「やめろおおーーーッ!!」
跳び出した僕は一人を蹴り飛ばす。そいつは回転しながら木に激突する。どうやらゴーストではないらしい。数人の村民が武器を手に迫る。しかし、祭壇の上では鉈を持った村民と泣き叫ぶ少女。
止まるわけにはいかない。そんな暇は無いのだから。
「そこを……退けッ!」
横薙ぎにすると僕を半円状に包囲していた村民が吹き飛ぶ。だが……両断、できない!?
だが、今はそれどころではない。刀を握り、村民を数回薙いだ。崩れ落ちる最後の村民。
「……大丈夫?」
「…あなたは……?」
見た目よりも大人びている少女。
「僕は、守衛刹那。キミは?」
「……私は、コト……」
コト、と名乗る少女は俯いたまま。僕は立ち上がって先ほどの村民を調べる。身体は人間みたいだけど……。
そこで、妙な事に気づいた。傷が少しずつ修復されている。
「………化物か、この村の連中は………!」
「…逃げよう、こいつらは殺しても死なないの」
僕は黙って頷くと、コトの手を取って走り出す。取りあえず、此処から離れよう。


「…それで、あの人々は何なんだ?」
僕とコトは無人の民家に上がっていた。そこでこの村について訊こうと思ったからだ。
「あれは、屍人という化物……あいつらはいつの間にかこの村を侵食し、気付けば生き残ったのは私だけ。あれは、死んだ人間が蘇ったモノなの」
ゾンビみたいなものか。いや、別に人を喰おうとしているワケではないらしい。ただ、殺そうと襲い掛かってくるだけ。
「私は、この村から逃げようとしていたの。だけど、途中で捕まってたのよ」
そうか、と呟いて思考する。此処にいても良い事は無いな。
「ところで、あなたは武術の達人?あの化物をあっという間に倒したわよね?」
「あぁ……まぁ、剣士かな?」
「へぇ……刀を持ってるってことは侍よね? 私のお父さんも、兄さんも侍だったのよ」
「そうなんだ……」
…………ちょっと、待ってくれ。
「……侍って、この時代にもいたのか!?」
「? あなただって侍でしょ?」
「いや、そうだけどさ……」
「よく分からないけど、この村に侍は結構いたわ。最も、あんまり物騒な村では無かったんだけどね」
…先ほどから違和感はあった。和服のこの少女はともかく、民家や屍人もまるで昔の人みたいな服装だった。…まるで、時代に取り残されたかのような………。
「…ところで、キミは此処から出たことはあるのかい?」
「いいえ、船を使って逃げようと思ったのよ。あんな連中に殺されるくらいなら漂流した方がマシだと思ってね」
行動力はあるみたいだな……。
「…道路とか、あるだろ? 僕も方向が分からなくなってさ。車道は…?」
すると、コトは首を傾げた。
「車はあるけど、車道なんて無いわよ?車はこのの中を走る為の物だし」
「………島? …島だって!?」
そんなバカな!? 此処が島なら、僕は一体どうやって此処へ辿り着いたって言うんだ!?
「…此処は、何て言う島なんだ?」
「此処は、――村よ」
え? なんだか、村の名前だけが聞き取れない。まるでノイズが走ったみたいだ。
聞きなおそうと思ったとき、扉が激しく叩かれる音がした。
「!!!」
コトがびくっ、と身体を震わせて僕の腕にしがみついた。
「………大丈夫だ。任せろ」
言うと同時に扉が斧で叩き壊され、ぞろぞろと村人が入ってきた。どいつも手に武器を持っている。斧、短刀、バット、鉈、狩猟用散弾銃まで持っている奴もいる。

「……お前たちなんかに、負けるものか!」

僕はコトを背中に庇い、刀を振るって屍人の群れへ突っ込んだ。










後書き
えー……すっかり言うのを忘れてました。
このSSに協力してくださる皆さんへ連絡です。
【この村へ来た理由、所持する詠唱兵器、所持したい通常武器(村の中で入手します)】を是非聞いておきたいと思います。急ですね~……(汗)申し訳ないです。
ついでに、言いたい台詞やこれだけに気をつけて!等の事柄もあれば十分に考慮しますので、ご協力お願いします。
但し、皆さんは刹那が此処にいることを知らない、という設定です。例えば、少し遠出に来たら巻き込まれた等の理由が妥当でしょうか。特に思いつかないようならこちらで妥当な理由を付けますが。

連絡が後付けになってしまい申し訳ありませんが、宜しくお願いします。(土下座)
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